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【Vol.784】JJazzスタッフ2018年間ベストアルバム&ライブ / 「TOKYO JAZZ MAP」Japanese"World Music"Mix / 「JAZZ CLOCK」更新
  • 発行日 2018-12-27
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2018年12月27日 Vol.784
こんにちはJJazz.Netです。

今年ラストのメールマガジンです。年の瀬は総括タイムということで、今年も(誰も得しない)私的2018年ベスト3を発表させて下さい。第3位は「お酒ふたたび」。身体の調子を崩しお酒は控えめだったのですが、今年は体調も良くまたお酒を飲むように。特に日本酒の美味しさに目覚めた年で、中でも乳酸を人工的に加えていない、昔ながらの”山廃仕込み”の日本酒にはまりました。

第2位は「お取り寄せにはまる」。画面の前でポチれば全国の(海外も)いろんなものを購入できる!無農薬野菜や卵、パンなら鳥取の「タルマーリー」さん、うどんなら博多の「因幡うどん」さん、と無添加で美味しい食べ物を探して取り寄せることにはまりました。

そして第1位は「常に家にいる!」。ちなみに昨年もこれが1位でした(笑)。2位につながるのですが、自宅で作業をすることが増えた結果、ネットライフに偏りがちになっています。来年は外に出て多くの人と接したいし、ネットに依存せず、情報に飲み込まれてしまわないように気をつけたいと思っております。

さて、ジャズ的に2018年を振り返ると今年はサウスロンドンを中心とするUKのジャズシーンとNYで数多く活躍するイスラエルジャズミュージシャン達の活躍が活発でしたね。どちらも若手が台頭し、自分達でクリエイティヴに楽しんでいるのが印象的。そして日本に目を移すと海外旅行者の増加にともなってか、70年代を中心とする日本人ジャズの再発が多かったです。

UKの名門、BBEによるコンピ『J-JAZZ - DEEP MODERN JAZZ FROM JAPAN 1969-1984』や、レコード・ショップ Universoundsの尾川さん監修による、リイシュー・プロジェクト「Deep Jazz Reality」シリーズからは『タチバナ / 相澤徹カルテット』、『イースト・プランツ / 森山威男』、『ストレイト・アヘッド / 植松孝夫』、『ホット・アイランズ / 辛島文雄』など我々日本人でも濃い作品が続々再発されましたね。「外国人が聴く70年代の日本人ジャズ」、なんだか不思議な気もしますが、フラットな耳で聴いてもオリジナリティーがあり、熱いパッションを感じるということなのかもしれませんね。

さて大晦日恒例といえば新宿PIT INNの「ALL NIGHT CONCERT 2018〜2019」。今年もすごいです!菊地成孔 SESSION (菊地成孔(Sax)スガダイロー(P)外山 明(Ds) )から始まり、池田 篤クィンテット 、渋谷 毅 ORCHESTRA 、芳垣安洋さんのOrquesta Libre(ゲスト大友良英!!) 、スガダイロートリオ 、本田珠也SESSION 、そしてオーラスは板橋文夫オーケストラ 。日本ジャズの聖地とも言えるPIT INNで年越しというのもいいかもしれませんね。

2019年の番組更新は1/9(水)から。メールマガジンは1/10(木)からの配信となります。
今年もJJazz.Netをお楽しみ頂きありがとうございます。来年も我々スタッフのメールマガジン共々よろしくお願いいたします。では皆様良いお年を。

TEXT:岡村サトキ

西原商会
NEW PROGRAM毎週水曜日に更新される番組のテーマとコンセプトをいち早くお届け!
新番組 「TOKYO JAZZ MAP#30 - Japanese"World Music"Mix」
12月26日 update
この番組は、世界に日本のジャズの魅力を発信。今回はジャズシーンとも繋がる日本のワールドミュージックをノンストップでお送りします。日本の伝統音楽をアップデートする日本人によるワールドミュージックをお楽しみください。峰厚介さんの新作(8年振!)や再プレスされた辛島文雄さんの名盤からもお送りします。
新番組 「JAZZ CLOCK - for the NIGHT#86」
12月26日 update
移ろう日々の中に、人それぞれの生活があり、リズムがある。自分を取り戻す時間をあなたに。夜に映えるジャズセレクションです。
Brandon Ross、井上陽介、Kip Hanrahan・・・。
TOPICプレゼント企画、ライブ情報、アーティストコメントなどなど新着情報!
My First Jazz [NEWS]
初めてジャズに触れた1枚「My First Jazz」
ミュージシャンはもちろん、プロデューサー、ライターなど様々な方にジャズに触れた1枚を語ってもらう新コンテンツ。今回は新作『Wayfarer』をリリースされたばかり、シンガー畠山美由紀さんの「My First Jazz」。
トピック [NEWS]
JJazz.Netで告知、PRしませんか?
リリース情報やライブのPR、告知をJJazz.Netでしませんか?レーベルさんやプロモーターさん、ミュージシャンの方々に問い合わせいただくことが多い為、比較的廉価なPRメニューをご用意しました。新しいジャズ情報は意外と得られないもの。まずはジャズファンのみなさんに知ってもらう。そんなPRのご協力をいたします。お店情報やスポット情報など、個人店さんも是非ご活用ください。よく聴いているJJazz.Netの番組の中でも紹介できます!
トピック [NEWS]
『バスキア、10代最後のとき』12月22日(土)より全国順次公開
ジャン=ミシェル・バスキア没後30年記念製作ドキュメンタリー映画『バスキア、10代最後のとき』が12月22日(土)よりYEBISU GARDEN CINEMA ほかで全国順次公開。 マイルス・デイヴィスやチャーリー・パーカーに親近感を覚えるなどJAZZ好きだったバスキア。NY70年代後半~80年代前半にかけての経済、音楽、アートシーンが濃く描かれ、いかにしてバスキアが有名になっていったかを描いたこの作品。いろんな側面から楽しめそうです。この機会に是非劇場でお楽しみください。
RECOMMEND CDスタッフおすすめCD
CD 『Komeda Recomposed / Slawek Jaskulke Sextet』
今年は良作が本当に多くて絞るのがとても難しかったです。『Heaven And Earth / Kamasi Washington』は意外とポップ(!?)でカマシの新たな一面を発見出来たし、UKジャズグループ、イル・コンシダードのデビュー作『Ill Considered & III / Ill Considered』はグルーヴ半端なくアメリカンクラーヴェのようなパーカッシブなサウンドもあり踊れます。 また日本人では『MONO LIGHT / 井上銘 STEREO CHAMP』。オリジナリティーがあって10年代のフュージョンという感じがしました。そんな中、1枚挙げるとしたらポーランドのピアニスト、スワヴェク・ヤスクウケが同国を代表するピアニスト/作曲家クシシュトフ・コメダの名曲を再構築したこの作品。ミニマル〜アンビエント的なスワヴェク独特のシネマティックなピアノの粒立ちはそのまま、途中でトランペットと2サックス(!!)が躍動するという、抑揚のある、現代的で非常に斬新なジャズアンサンブル。高揚感のあるジャズとスワヴェクらしい抑制された静謐さの混ざり合い具合が絶妙でした。

ベストライブはパリを拠点に活躍する作曲家、三宅純さんの劇場空間でのスペシャルコンサート(2018.11.23 @KAAT神奈川芸術劇場)。世界選りすぐりのミュージシャンたちによる圧巻のパフォーマンス。ブルガリアンボイスの生身のコーラスワーク、変幻自在に波打つドラム、そして金子飛鳥さんのストリングカルテットがストーリーを紡ぐ。まさに三宅さんが創造した『Lost Memory Theatre』の世界を具現化。劇場のセットが記憶の集合知といえる本棚だったり、zakさんが作る音響がめちゃくちゃ良かったりと全方向的にクオリティの高い芸術を堪能できました。まさに日本版「バレエ・リュス」!
CD 『Suzaku / Niran Dasika』
今年のベストで思い上がってくるのは、Ezra Collectiveの一員でもあるキーボードのJOE ARMON-JONES『Starting Today』そしてEzra Collectiveといえば秋頃にリリースしたJorja Smithとのコラボ『Reason in Disguise』も話題となり、来年はますます楽しみな注目バンド。 サウス・ロンドンのジャズシーンは活気のあった1年。そしてシカゴのジャズシーンからはスピリチュアルジャズを独自の視点でEDITすることに成功したMAKAYA McCRAVEN『Univeral Being』。イスラエルからは新世代が集結したグループ「Time Grove」のアルバム『More Than One Thing』など。どれも今現地でどんなムーブメントが起こっているのか? その作品からエネルギーが感じとれるフレッシュさが印象に残りました。一方国内でもよい作品がたくさんリリースされてましたが、そんな中インパクトを残した作品がNiran Dasika『SUZAKU』。メンバーはNiran Dasika(Tp)栗林すみれ(p)須川崇志(b)石若駿(d)のカルテット編成。優雅で幽玄な世界観を感じさせるスケールは、ポストクラシカルであり独特の和のイメージ。彼の曲を見事に描き出す3人の手腕も流石の一言。世界標準で並べてみて非常にユニークでクリエイティブな作品だなとピックアップしました。
ライブはNitai Hershkovits(2018.7.12 東京 丸の内 COTTON CLUB)。Nitai Hershkovits (p), Or Bareket (b), Amir Bresler (ds)トリオ編成での来日。様々な音楽を内包したミュージシャンとしての表現力に感動したライブでした。NitaiとドラマーのAmirは前述のグループTime Groveにも参加。彼らイスラエルの若手ジャズシーンの今後の活躍にも注目です。
CD 『Pieces Of Color / 栗林すみれ』
今年のベストディスクは、ピアニスト栗林すみれの3作目にして初のラージアンサンブル作品『Pices Of Color』。彼女の活躍は今や国内に留まらず国外へと広がり、また様々な形態でライブを展開するなど著しい飛躍をみせてくれました。今作は全て彼女のオリジナルを収録。日常の遊び心からヒントを得た「Long Roller Slide」「Children's Mind」などユニークな楽曲。「Arabesque」「Water Flow」に見える聡明さと美しさ溢れるメロディ。編成を活かし淡々と壮大なメッセージを伝える「Little Piece」。 どの曲ひとつとっても、彼女のコンポーザー、アレンジャーとしての才能が大きく花開き、その隅々まで丁寧に練り上げられた凛としたサウンドに心打たれました。またメンバーには日豪の精鋭たちが集結するなど、その采配にも脱帽。特にトランペットのNiran Dasikaが奏でる天使のような音色に何度昇天しかけたか。同じく今年リリースのNiranのリーダー作にも栗林すみれが参加するなど2人の固い信頼も感じますね。
そしてベストライブは記憶に新しいShai Maestro Trio!新作『The Dream Thief』をECMからリリース後の来日で、会場は特に若いジャズファンが多かったように思えます。静かな情景と美しさを描きながら心の奥に迫りくる内省的な部分もあり、プレイが剥き出しになってゆくとまるで自分も心を覗かれているような、、、ハッとするライブでした。けどそこには優しさが残り、Shaiの屈託のないプレイ中の笑顔やアイコンタクトにもやられました。来年も来日すると言っていたので非常に楽しみです!
CD 『How Did We Get Here? / Solomons Garden』
今年は番組発であり初の温故知新のライブイベントがあり、番組ナビゲーターであるジョーさんの登場に、普段声で癒やされている皆さんもビジュアルで更に癒やされたのではないでしょうか。二回三回との開催を祈りつつ2018年のメルマガで取り上げたジャケットを全て見渡したところ、今年はこのアートワークが一番のお気に入り!
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