先日ビリー・ホリデイの伝記映画『The United States vs. Billie Holiday』のトレーラー映像が公開されました。昨年カンヌでお披露目され、数社で争奪戦の末パラマウント・ピクチャーズが北米配給権を獲得。来月から劇場上映がされる予定でしたがコロナの影響によりHuluで配信されるそうです。映画は、ヨハン・ハリ著の薬物戦争の歴史を調査したノンフィクション書籍
「Chasing the Scream: The First & Last Days of the War on Drugs」を元に、ピューリッツァー賞受賞の劇作家スーザン=ロリ・パークスが脚本を手がけたそうで、タイトルからも連想するに単なるジャズ・エンタメ映画ではなく昨今の人種差別問題、BLM運動とも関係してきそうな興味深い内容です。そしてビリー・ホリディ役が、なんとAndra Day!ここに来て満を持してのハマリ役なのではないでしょうか。11日から彼女の歌う「All of Me」が配信開始。すばらしい歌声を披露してます。昨年はドキュメンタリー映画『Billie』も公開されたので、改めてビリー・ホリデイの作品と背景を掘り下げるのによいタイミングといえそうです。
今週のJJazz.Netでは、2番組が更新。スタンダードナンバーを紹介する温故知新は名作曲家 Jule Styne(ジュール・スタイン)を特集。さらに「JazzToday」では、次世代型のベーシスト・作曲家、千葉広樹のリーダーバンドIsolation Music Trio(千葉広樹/佐藤浩一/山本達久)のライブ音源を紹介。素晴らしい面子で繰り広げられるインプロビゼーション満載の演奏が楽しめます。じっくり聴きこめますよ。
「JazzToday - Isolation Music Trio(千葉広樹/佐藤浩一/山本達久)LIVE」
1月13日 update
進化するジャズの姿を、リアルに体験するJazzToday。拡張し混在するジャズのイメージをとらえるライブシリーズです。今回お送りするのは次世代型のベーシスト・作曲家、千葉広樹のリーダーバンドIsolation Music Trio(千葉広樹/佐藤浩一/山本達久)。千葉広樹は、幼少の頃からヴァイオリンを始め、大学在学時よりジャズベーシストとして活動する一方、モジュラーシンセやエレクトロニクスを駆使した活動も同時に行う、まさにボーダレスに活躍する次世代型のベーシスト、作曲家です。ジャズの枠を超えて活躍するドラマー、山本達久と、自身のグループや原田知世、伊藤ゴローのサポートなどでも知られるピアニスト、佐藤浩一を迎えた千葉のリーダーバンド、Isolation Music TrioのLIVE。“アイソレーション”=“分離”されたシーケンスを基軸に、メンバーの持つ多様性をフルに活かした、新しいジャズサウンドをどうぞお楽しみください。
[NEWS] 初めてジャズに触れた1枚「My First Jazz」
ミュージシャンはもちろん、プロデューサー、ライターなど様々な方にジャズに触れた1枚を語ってもらうコンテンツ。今回はジャズ・ヴォーカリスト、マヤ・ハッチさんのMy First Jazz。「私がジャズを歌えるようになったのはきっとこのアルバムのおかげ。エラは私の原点なんですが、特にこの作品が好きで、彼女のソロの部分(スキャット)は何度も聴いたし、今でも同じように歌う事ができる。」