変更とはなりましたが今回引き受けてくれたアーロンの才能は(ブラッド・メルドーを引き合いに出されるほど)みなさんがご存知の通りですし、NY新世代を代表するピアニストですよね。この機会に比較的最近のECMでのトリオ作品『Find The Way』(Official Siteより)や、昨年ropeadopeからリリースした自身のプロジェクト『Little Big II: Dreams Of A Mechanical Man』(YouTubeはこちら)を聴きましたが、幅広い音楽性やアップデートされた感覚がやはり現代的だと感じました。
「JAZZ CLOCK - for the NIGHT」
1月27日 update
移ろう日々の中に、人それぞれの生活があり、リズムがある。自分を取り戻す時間をあなたに。夜に映えるジャズセレクションです。今回のテーマは「A Heavy Snow」。年に一度あるかないかの激しい雪が降る日の夜をイメージしました。ほぼ新曲です。
スワヴェク・ヤスクウケ、沢田穣治&Fernando Kabusacki、グレッチェン・パーラト ・・・。
『東京タワー。 / 松原里佳』
大阪を拠点に活動されるSSW、松原里佳さん。人生における機微、心の揺れを捉えた詞の世界観、そして彼女の歌声にとにかく魅了されました。プロデュースはショーロクラブでも知られる音楽家・沢田穣治さん。チェロの橋本歩さんやギターの馬場孝喜さんといったジャズシーンでも知られる面々が織りなすサウンドと溶け合う松原さんのヴォーカル。良質な映画を観た後のような、じんわりとした余韻、現実と空想がわからなくなるような独特の世界観です。アルバムには七尾旅人さんの「サーカスナイト」のナイスカバーも収録。ワールドミュージックやジャズ、室内楽が混ざる日本語の歌世界、素晴らしいです。寺尾紗穂さんが好きな人はきっと興味を持たれると思います。
「Jazz Clock - for the NIGHT」でO.A.中
『Flor / Gretchen Parlato』
スタジオ録音作としては「Lost and found」以来10年ぶりとなる新作。ここ数年は家庭生活を優先していたとはいえライブ盤や日本独自のベスト盤、ゲスト参加などで存在感を示してきたグレッチェン。ファン待望のオリジナル盤が3月にリリースされます。全体的にブラジリアンテイストでミニマルなアンサンブル。デヴィッド・ボウイやアニタ・ベイカー、バッハなど幅広い楽曲をとりあげ、彼女のフレーズ感と感覚でメロウに歌い上げています。ゲスト参加でブラジル音楽の巨匠アイアート・モレイラの名があり「おお!」となりました。またグレッチェンの御子息も参加し微笑ましい世界観が広がっています。
「Jazz Clock - for the NIGHT」でO.A.中